グーナーの語る投資と保険と政治と酒、時々生活

主に投資と保険と政治について電機系メーカー営業が語ります。

全世界アクティブファンドへの積立という闇落ち

こんにちは。カバラン丸です。

*今日の記事は長めです。。。時間のある方だけ読み進めてください。。。申し訳ありません。。。









先日の記事の中で世界株式投資第3の槍についてちょびっとだけ述べましたが、決めました。




kavalanmaru.hatenablog.com









私、全世界株インデックス投資家のカバラン丸は資産運用のポートフォリオにひふみワールド+とキャピタル世界株式ファンドを組み入れ積み立て始めることにします。












全世界株インデックス投資家を自称している私ではありますが以下3点の理由より楽天証券で全世界株アクティブ投資を始めます。


①全世界株ファンドで時価総額/GDP比以外で別の指標で長期/分散/積立をしたかったから
②現状全世界株にレバレッジを効かせているファンドが無かったから
③既存保有ファンドの比較と現金比率、そしてある本を読んだため








それぞれ説明していきます。









①全世界株ファンドで時価総額/GDP比以外で別の指標で長期/分散/積立をしたかったから

これは主にFTSE AGCIに連動するインデックスファンドを除外した理由です。



インデックスファンドで探す場合、既に積み立てているMSCI ACWIとGDP比率の複合指数とは別の指数であるFTSE AGCIに連動するファンドから探すこととなります。



そうなるとほぼ2択です。楽天バンガード全世界株SBI雪だるま全世界株から選ぶこととなります。




その中で楽天バンガードはバンガードのETFであるVTを買うだけファンドであるにも関わらずVOOを買うだけファンドであるSBIバンガードと比較して信託報酬が高くなることがどうしても納得できませんでした。残念。


次にSBI雪だるま全世界株は三つの異なる米国ETFを組み合わせて擬似的にFTSE AGCIに連動させようとしているのですが、どうしてもそれぞれのETFがもともと別の指数に連動するETFであるため指数との乖離が大きく個人的に投資対象として?がついていました。



また、下の動画にもありますが、そもそもFTSEAGCIがMSCIACWIとほぼ同じ値動きなので持ってても違いが無いなと思ったのもこれらのファンドを買わないことに決めた理由の一つです。



www.youtube.com







②現状全世界株にレバレッジを効かせているファンドが無かったから

これは主にアクティブ投資も視野に入れて探した理由になります。



実はETFだとMSCIACWIに1.5倍のレバレッジを効かせたファンドがあります。ジャックスのインヴァストカード(*改悪に伴い解約済み)でインヴァスト証券のマネーハッチというサービスで積み立てている際にこのETFに投資をしていました。ただ、投資信託では現状レバレッジを効かせている全世界株ファンドは存在しません。そのためアクティブファンドから探すこととなりました。



www.invast.jp






③既存保有ファンドの比較と現金比率、そしてある本を読んだため


私はセゾン資産形成の達人をtsumiki証券で保有しています。現在めちゃめちゃ調子が良いです。
f:id:kavalanmaru:20210110001150j:plain





ただし、セゾン投信のファンドには注意が必要です。それは信託財産留保額を0.1%取られるということ。これは以前記事にもしましたが、良くも悪くもある制度です。気兼ね無く売ることができると思えばプラスですが、売るときに徴収されると思うとマイナスです。





kavalanmaru.hatenablog.com






また、tsumiki証券及びセゾンポケットで積み立て可能なファンドをあえて楽天証券で積み立てるなんて頭どうかしてると思いますww(言い過ぎ)



なのでセゾン資産形成の達人は除外しました。










そこで、です。コロナ禍で注目を集めたファンドがあります。それがひふみです。ひふみプラスとひわみワールド+は現金比率を30%ほどまで高めることができます。これにより下落耐性が非常に高いです。厳密に言えば株価が下降したタイミングで現金比率を高め株価の底で一気に買い付けV字回復、という訳です。



www.youtube.com
www.youtube.com







また、ひふみはセゾン投信同様「顔の見える投資」を標榜しています。なので、実績が悪いときに批判しようと思えばいくらでも批判出来るのです。(あんまこれはある意味良くないかww)










さて、キャピタル世界株式ファンドです。










まず皆さんはキャピタルという会社をご存知でしょうか?








私はあることをきっかけに知りました。それは悪徳FPにアクサ生命のユニットリンクという商品を勧められたときです。アクサのユニットリンクは養老保険です。従来の債券運用ではなく株式運用タイプです、私はこの手の商品は「大嫌い」です。この話をすると長くなるのでやめますが過去に記事にまとめていますのでぜひ、この記事を読んで下さい!





kavalanmaru.hatenablog.com








この保険の株式運用の種類の中にキャピタル世界株式ファンドが含まれていました。入る気はさらさら無かったのですが、このファンドを滅茶苦茶推すので調べてみたところ、普通にありました。なんなら楽天証券でも買えます。




www.rakuten-sec.co.jp









そこで、です。皆さんは「敗者のゲーム」という本をご存知でしょうか。







f:id:kavalanmaru:20210110013645j:plain
敗者のゲーム〈原著第6版〉 | チャールズ・エリス, 鹿毛 雄二 |本 | 通販 | Amazon







私は「梅屋敷商店街のランダムウォーカー」というブログを運営する水瀬ケンイチさんの「お金は寝かせて増やしなさい」で知りました。(まぁ本の中で激推ししていたのはバートン・マルキール著「ウォール街のランダムウォーカー」の方なんですけどね)





randomwalker.blog19.fc2.com
f:id:kavalanmaru:20210110011913j:plain
お金は寝かせて増やしなさい | 水瀬ケンイチ |本 | 通販 | Amazon







話を戻します。チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」です。








正直、両者ともに言いたいことは「ウォール街のランダムウォーカー」と同じです。












インデックス投資が一番”という至ってシンプルなもの。












アクティブ投資を徹底的にこき下ろし否定します。









しかし、このアクティブファンドを否定する張本人がアクティブファンド「キャピタル」を褒め称える本を書いているのです。









それがチャールズ・エリス著「キャピタル 驚異の資産運用会社」です。


f:id:kavalanmaru:20210110013030j:plain
キャピタル 驚異の資産運用会社 (日経ビジネス人文庫) | チャールズ・エリス, 鹿毛 雄二 |本 | 通販 | Amazon










著書は「敗者のゲーム」の中でこう語っています。



まず大切なことは、大手運用機関で、長期的に市場平均に勝っているところはほとんどなく、また誰が市場に勝てるかを見極めるのも非常に難しい、ということを理解することである“(敗者のゲーム:第2章、35頁)。


さらに


市場平均に勝ったとしても、運用コストは平均おおよそ年率2.85%かかっているわけだから、これを上回って初めてファンドとしてプラスになる“(同32頁)。








つまり、アクティブファンドは、二重の意味でインデックスファンドより不利ということを主張しています。しかし、どうやら「キャピタルグループ」だけは違うらしいのです。。。











以下、参考になるなと思った点について

・非上場会社であり、投資家の短期的な要求に応える必要がないこと。

これはもうそのまんまです。私の勤務する会社も非上場なのですが、そのため非効率的かつ高コストな営業方法も「お客様のため」と一つの信念のように根付いていたりします。(これについては良くも悪くもですが...)
ただ、株主の声に左右されず、長期的な経営に取り組むことができるというのは利点なのは間違いありません。





・アクティブ運用にもかかわらず1人のファンドマネージャーに依存していない。

資産運用はファンドマネージャーなど個人主義が幅を利かせることが多いです。しかし、キャピタルにおいてはチームワークが重要視されています。その証として「スター・プレーヤーはいらない!」という考えがあり、キャピタルではどれほど才能を持っていても個人プレーは許されません。チーム内で徹底的に議論したうえで決定していきます。ガンガンやってそれこそ某アクティブファンドのように“教祖”みたいな人がいる、そんな感じとは少し違うかもしれません。ただ、組織として継続的に結果を出し続けるには、非常に合理的です。そしてこの方法こそがアクティブファンド最大の欠点である“アクティブファンドの持続性の無さ”を克服する方法となります。もしファンドマネージャーが事故に遭ったら?他社に引き抜かれたら?年老いて正確な判断が出来なくなったら?...特別な能力を持たない集団で市場を超えるパフォーマンスを如何にして出すのか。そのノウハウが「キャピタルグループ」には根付いているようです。







・過去の実績

これは過去の実績だけですが、リーマンショックなどさまざまな荒波がありながらキャピタルの運用実績は、







“世界株式平均と比較しても直近45年で全世界株式価値15倍のところ、キャピタルは同45倍”








いや、なんだこの差は....












長くなりましたが、以上の理由からキャピタル世界株式ファンドも買い付けることとします。













ちなみに私はアクティブファンドについては信託報酬は気にしていません。なぜなら、「信託報酬などと関係なく市場に勝つか否か」がアクティブファンドの存在意義だと考えているからです。












*信託報酬参照
ひふみワールド+:1.628%
キャピタル世界株式ファンド:1.701%










ただ、勝手な個人ルールとして、アクティブファンドに対してはtsumiki証券を除き1万円/月を超える金額での投資は行わないこととします。
(*tsumikiはエポスカードの年間利用金額に積算されるためボーナスポイント目当てで増額も検討)












それにしてもアクティブファンド増やしたな...まぁ、いっか苦笑














ちなみに私はMSCI ACWIに連動するeMaxis Slim オールカントリーを資産運用の主軸に据えていますが、MSCIとはMorgan Stanley Capital Internationalの略称ですが、このCapitalが「キャピタルグループ」のCなのです。。。









知らなかったww