グーナーの語る投資と保険と政治と酒、時々生活

主に投資と保険と政治について電機系メーカー営業が語ります。

よく言えば成熟市場、悪く言えば経済停滞を起こしている日本への投資はインデックスファンドがいいか、それともアクティブファンドがいいか

こんにちは。カバラン丸です。








首題について、個人的な考えを述べます。










私は全世界株インデックス投資を信望しているものの、もし日本国市場単体への投資を考えるのであれば、アクティブファンドを選びます。以下に理由を述べたいと思います。










・日本という国の経済が成長しておらず30年間停滞していること
・今後も日本の人口増加は見込めず経済成長する兆しがないためインデックス投資をしたところで資産成長が見込めないこと
・日本という国は国民が積極的に投資しないため日本という国単位で見ても株価が割安に放置されている
・また先進国に組み込まれた状態で経済停滞を起こす=成熟市場とも捉えることができる。この成熟市場ではベンチャー等のスタートアップ企業が事業で成功したときに一定の水準/レベルに達するまでが非常に早いという特徴がある
・つまりグロース株とバリュー株では日本という国ではアクティブファンドに優位性/独自性を見出し付加価値として提供できる環境がある








以上の理由から私は日本国市場に関してはアクティブファンドの方がいいな、と思っています。しかし、これは万人向けではありません。なぜならアクティブファンドとなると、自分の資産の行く末がファンドマネージャーの力量にゆだねられてしまうからです。










つまり、優良なアクティブファンドを選定できる人









もしくは








そのアクティブファンドのファンドマネージャーや投信会社の考えに共鳴する部分がある人











こういった人は自分で選んだアクティブファンドを購入してもいいと思います。












基本的には「どのアクティブファンドがいいかわからない」という人がほとんどだと思います、そういった人は、全世界株式のインデックスファンド(eMaxisSlimオールカントリーなど)か日本を除く先進国株式のインデックスファンド(たわらノーロード先進国株式など)を購入することをお勧めします。









ちなみに、国内株式のアクティブファンドで個人的にいいなと思うのは以下の5ファンドです。




1.”ひふみプラス
2.”コモンズ30ファンド
3.”ザ・2020ビジョン
4.”企業価値成長小型株ファンド(愛称:眼力)
5.”フィデリティ・テクノロジー厳選株式ファンド(愛称:Jテック+)









この中で眼力は非常に良いファンドなのですが2026年で償還と期間限定である点がネックです。なので個人的にお勧めするのはこの眼力に採用されている銘柄を個別に買うことです。笑








また、Jテック+は国内の中でもテクノロジー銘柄に特化したファンドです。これは流行り廃りに左右される危険性が無いとは言えません。例えば太陽光発電などは相当流行りましたが一過性のもので終わってしまいました。太陽光発電に特化したファンドなんてないと思いますがもしあったら今頃は大変なことになってると思いますw






この辺りは今後テクノロジーが伸びるか?などを考えればいいと思います。なので、今後テクノロジーは伸び続けると思う人は、ここに投資するというのはありだとは思います。個人的にはテクノロジーは伸長していくとは思うのですが、日本国内の株式である必要性はないかな、といった感じです。私ならNASDAQ100関連に投資し、日本国内は別のファンドかなーと。






モーニングスターのアプリで簡単にチャート比較ができるため一応見ていきましょう。ちなみに有無を言わさずリターン重視ならJテック+は魅力的な選択肢の一つになり得ると思います。








過去1年

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Jテック+の圧勝ですね。












過去3年

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眼力→Jテック+→2020ビジョンの順番です。どれも素晴らしいパフォーマンスを発揮していると思います。










過去5年

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これは眼力が圧勝ですね。すごい眼圧です。












過去半年

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過去半年と短めでもJテック+強いです。しかし、ここで私が強調したいのはここに挙げたファンド全てが日経平均をアウトパフォームしているということです。

















以上のことから、上にあげた5つのファンドが国内株式タイプではあるものの非常に魅力的なアクティブファンドであることがお分かりいただけたかと思います。














そのためこのあたりのアクティブファンドの中で選ぶのが、リターンも高く、ファンド選定も一貫した考えがありいいんじゃないかなと思います。
ちなみに農林中金長期厳選おおぶねシリーズにも国内株式ファンドタイプがあるので、これも悪くないと思います。しかし、このファンドは国内株式タイプのリターンがインデックスに著しく劣後しており、おおぶねを買うならグローバルか米国株のどちらかかな、と思うため上記には入れていません。













さて、Jテック+と眼力は少し常軌を逸した曲線を描いていましたので笑













それ以外とインデックスファンドで比べてもみてみましょう。こちらもモーニングスターのアプリからの抜粋です。














まずは過去1年、眼力とJテック+がいたときは気づきませんでしたが、コモンズ30強いですね。

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次に過去3年、おおぶねJAPANが19年12月20日運用開始のため、実質的には1年半程度でしょうか。
これもコモンズ30が強い、、、意外だ(失礼)
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最後に過去半年です。
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ここでもコモンズ30が勝利...びっくり!笑














まぁ、ひふみプラスはあえてバリュー銘柄を買い増ししたため基準価額が上がらないのはしょうがないでしょう。コロナが落ち着いた時の反発を狙って今は爪を研ぎ澄ませてる最中といったところでしょうか。















ちなみに、私がここでおすすめしたいファンドというのがコモンズ30になります。このファンドは個人的には最強のバリュー投資なんじゃないかと思っています。グロース関連のアクティブファンドって結構探し出せるんですけど、バリュー系って少ないんですよね。コモンズ30はバリュー系と銘打っているアクティブファンドではありませんが、以下の考察から結果的に最強のバリューファンド且つESGファンドなのではないか?と思っています。















というのもまず、日本という国自体がバリュー=割安国家のためこの国自体が割安なのだからこの国の大型ファンドも割安と言えるのでは?と思っているからです。これについては過去に記事にしています。









kavalanmaru.hatenablog.com
そもそも国民が株式投資をしなさすぎているから?世界的に見て日本という国自体が"割安"という状況からコモンズ30の積み立てを考える。 - グーナーの語る投資と保険と政治と酒、時々生活










また、個人的に最近推しているコモンズ投信について、HPを見ていたところ新たな発見がありました。「トレーダーふっちー流」の投資指標の見方というブログです。これのブログが面白い。そして分かりやすい。その中にグロースとバリューについての記事があったので取り上げたいと思います。








www.commons30.jp
なるほど、バリュー株とグロース株の動きが変われば、ファンドの動きも変わるんだ! │コモンズ考









コモンズ投信にはコモンズ30ファンドとザ・2020ビジョンという二つのファンドがあります。コモンズ30が国内大型株へのアクティブファンドでどちらかというと値動きの幅が小さくリスクが少ないファンドです。一方、ザ・2020ビジョンは国内グロース株への投資で値動きも大きく高リスク高リターンのアクティブファンドとなります。










このうち、コモンズ30の値動きが面白いのです。以下は記事からの抜粋となります。




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過去1年で見るとザ・ビジョン2020の突出したパフォーマンスが目を見張るもののこれはグロース株へ投資をした結果です。コロナのような大きな市場下落があった際、今回でいえばウィズコロナのグロース銘柄への投資比率を高めていた場合はえげつない値上がりが生まれました。この流れにザ・2020ビジョンはうまく乗れたということですね。








一方でコモンズ30はというと直近は3か月はバリューの値動き、しかし過去1年で見てみるとグロースの値動きです。









・コモンズ30とザ・2020ビジョンの二つのファンドが市場平均以上のパフォーマンスを発揮できた要因はグロースと正の相関があったことに起因する
・コモンズ30に至ってはPBRが1倍未満~1倍台の低い銘柄が構成銘柄の1/3である10銘柄も組み入れられており、株価の下落で調整局面にあるときでも下値抵抗がある。










つまり、コモンズ30はグロース要素とバリュー要素どちらも持ち合わせたファンドであり、さらに海外売上比率50%以上の日本を代表するグローバル企業30社への集中投資により、パフォーマンス上昇にも期待できると。










さらに端的に言えば長期的な資産形成に適しているファンドである、と言えると思います。










よく、リスク分散の観点から全世界の株式に投資したり、債券に投資したり、金に投資したりあると思いますが、先進国の中でも割安に放置され続けている超異質な日本という国の大型株へのアクティブファンド=コモンズ30をリスクヘッジとして持っておくというのも、ありかな、なんて思い始めました。それに、日本国内の上場企業に投資しているわけで、国内の経済活性にも貢献できますしね。あと、ESG投資にもつながります。








park.commons30.jp
コモンズ30ファンドはESGファンド? |コモンズ広場(コモンズ投信ブログ)


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アメリカ大統領選でバイデンが勝ったらマーケットはどうなる? - グーナーの語る投資と保険と政治と酒、時々生活


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ESGを支持することが少数民族を保護することにつながるのか - グーナーの語る投資と保険と政治と酒、時々生活








ということで、ひふみプラスと比べると純資産総額には大きな開きが生まれてしまったのですが、いろいろと勉強していくとコモンズ30ファンドっていいファンドだな、と思い始めました。本当にいいファンドと思います。唯一、分配金だけ出してほしくないな、、、と思いますけどね苦笑。ある程度金額が積みあがったら分配金を再投資せずに受け取って年金感覚でいいんでしょうけど、それまでの分配金への課税がもったいないww











最後に、日本市場についてちょっとした補足です。











私自身、世界経済において日本が残した功績が一つあると思っています。それは人口1億人ちょっとの市場を持つ国の限界を示した、という部分です。人口が約1億人の国はほかにもあります(例えばインドネシアなど)が、こういった国々も成長しきったとするとGDP5兆ドル=500兆円が大体の目安となります。












それをもとに例えば日興アセットマネジメントも30年後の2050年には中国はGDP70兆ドルに達するだろうと予想を立てていますが、これは日本の人口の約14倍の市場を持っているため、日本のGDPの14倍の数値と大体合致するわけです。






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https://www.smbcnikko.co.jp/products/special/china/pdf/110401.pdf










ちなみにこれは2011年に今後10年どうなるか予測を立てた資料です。あえて10年前の資料を引っ張り予測が当たっているか内容を見てみましょうww








BRICSの成長とありますが主に成長したのは中国ですね。ロシアはこの株高に全く経済が成長しないというまさに「おそロシア」だったわけで、ただ、2011年の段階からほぼ中国が台頭するのは見えていたわけです。米中摩擦は予想外だったかもしれませんが。。。












そして我々日本はというと。。。現状を維持するために必死に働いている、という感じでしょうか。なんだかこんな風に思うと少し悲しいですね。。。