こんにちは。カバラン丸です。
ひふみプラスを運営するレオス・キャピタルワークスが債権を組み込んだバランスファンドを発表しました。
新規に設定するのは「ひふみらいと」と「まるごとひふみ」です。それぞれ簡単に紹介します。
新ファンドの「ひふみらいと」は、直販ファンドで、「ひふみ投信マザーファンド」を5%、「ひふみワールドファンドFOFs用(適格機関投資家専用)」を5%、そして、「ひふみグローバル債券マザーファンド」を90%組み入れる。株式に10%、債券に90%投資するバランスファンドになります。
直販ファンドとなるためSBI証券等ネット証券での購入は不可です。
一方、「まるごとひふみ」は株式/債券の比率が異なる3つのファンドをラインナップします。これは楽天バンガードバランスファンドみたいですね。こちらは銀行や証券で販売するのでおそらくネット証券をメインに使う個人投資家も検討の余地があります。ラインナップするのは以下の3ファンドです。
・「まるごとひふみ15」:債券が85%で株式15%(ひふみ投信マザーが9%、ひふみワールドファンド)、信託報酬実質年0.66264%
・「まるごとひふみ50」:債券50%と株式50%(ひふみ投信マザー30%、ひふみワールドファンド20%)、信託報酬実質年0.9438%
・「まるごとひふみ100」:株式100%(ひふみ投信マザー60%、ひふみワールドファンド40%)、信託報酬実質年1.3376%
面白いのは国内株メインの「ひふみ投信マザー」の割合が高いということ。これは株式の組入れについて、「ひふみ投信マザー」と「ひふみワールドファンド」の投資比率が3対2の関係になるようあえてしているようです。その理由は「ひふみ投信マザー」でも外国株式に一部投資しているため、3対2の比率にすることによって、株式の国内と外国の投資比率がおおむね1対1の関係になるような比率にしているんですね。
しかし、私は思うのです。
国内株の比率高くない?
って。
でも、日本国内株は正直グロース株しかないと思ってますし、この国内グロース株の上昇率と世界株式を組み合わせるってのは中々なかったので面白い試みとは思います。
それに、おそらくレオスは国内アクティブファンドの方が自信があるのではないか?と思いました。自信がある方の比率を高くしているのかな、と。ただ、国内グロースより圧倒的に全世界株の方が経済成長率は高いので、この辺りをうまくMIXさせたかったのでしょう。
ちなみに上の記事ではバランスファンドをリリースとありますが、「まるごとひふみ100」は株式100%ゴリゴリのアクティブファンドです。個人的にはこのファンドは面白いなと思います。というのも今まで全世界株式のアクティブファンドって「キャピタル世界株式ファンド」くらいしか目ぼしいの無かったですからね。
「ひふみワールド」は日本を除く全世界株式へのアクティブ投資です。つまり日本株式が入っていません。そこに「ひふみプラス」を3:2で買っていくということですから。これは、結構ありかなーと思いました。
そしておそらくSBI証券と楽天証券の2大ネット証券ではほぼ取り扱うことになると思われます。ファンド設定日は3月30日、どれだけ資金が集まるのか楽しみですね。
ちなみに、全世界株式インデックス投資をしている私からすると、これはこれでちと、気になる存在ではあります。苦笑
まぁ、tsumiki証券でひふみプラス買ってしまってるので、、、無いかなぁ。。。
ちなみに、SBI証券で今ESG投資をしてますが、tsumiki証券での積立をコモンズ30に切り替えて(=ESG投資)、SBI証券で「キャピタル世界株式」と「まるごとひふみ100」を積立てても面白いかもしれませんね。
なんか、悩むなー苦笑
そして、こういうことを悩んだりしている時間が実は幸せだったりするのです。
だって、インデックス投資にしろアクティブ投資にしろ、積立投資って、決めたファンドをただひたすらに買い続けるだけなのですから。
最後に、上の記事より藤野氏の言葉で締めくくりたいと思います。
「2019年6月頃にあった『老後2000万円問題』が社会的に大きな問題となったことで、いわゆる有識者、政治家、そして、メディアが意外と金融リテラシーが低いことがわかった。投資に対する理解が進んでおらず、投資行動をとる人も少ない。われわれは株式運用の専門家として成功することはできるだろうが、会社として成功したとしても、株式運用の商品だけでは、せいぜい3兆円~5兆円という資産規模の会社にすぎない。国内の個人金融資産2000兆円、うち、預貯金に1000兆円も眠っているという現実をみれば、今後、投資をする人・しない人の間の資産格差は大きくなる一方だ。そのことに何もしないでいていいのかという思いが強まった」と振り返っていた。
そこで、様々な投資アイデアの提供を検討し、「シンプルでプレーンなバランスファンドが一番ふさわしい」という結論に至った。
バランスファンドが一番ふさわしいかはさておき、国民の金融リテラシーの低さと、今後、投資をする人・しない人で資産格差が大きくなっていくという点については非常に同意です。