グーナーの語る投資と保険と政治と酒、時々生活

主に全世界株インデックス投資と生命保険と政治について電機系メーカー営業が語ります。

海外オフショア投資信託について(リブログ)

こんにちは。カバラン丸です。












海外オフショア投資には海外オフショア生命保険と海外オフショア投資信託と2種類あります。













今回は海外オフショア投資信託、オフショアセービングプランと言ったりもしますね。この海外オフショア投資信託について解説していきます。










kavalanmaru.hatenablog.com















海外オフショア投資信託とはケイマン諸島マン島プエルトリコ、香港等関税レス地域での投資商品です。












自作資料












有名どころで言うとロイヤルロンドンやインベスターズトラストなどがあります。よく、「どのIFAを選ぶかがカギ」といわれたりします。これはロイヤルロンドン=RL360のRSPやITAのレボリューションなどファンドラップ口座/ユニットリンクの中のファンドの組合わせ、ポートフォリオをIFAに一任するからなんですよね。














つまり、端的に言えばファンドラップな訳です。リベ大や中田YouTube大学とかでも盛んに言われていますが、金融リテラシーの低い素人が最も選んではいけない商品になります。ただ、形態としてはiDeCo等に近いです。例えばインベスターズトラストのエヴォリューションという商品であれば、200種類のファンドから最大10種類を選んで積み立てることが可能です。IFAにこのポートフォリオを一任すると手数料1%が毎月かかります(=ファンドラップ)。














これを回避するために自分でポートフォリオを組むことでこの手数料金をカットすることも出来ます。そうなるとますますiDeCoとかDC企業型確定拠出年金みたいですよねww















さて、ここでは今海外オフショア投資信託として日本人に絶賛売り出し中のインベスターズトラスト(略称:ITA)からエボリューション(略称:EVO)を例に説明したいと思います。












インベスターズトラスト:エボリューション













メリット
・オフショア籍のため非課税運用となりファンドのリターンが課税地域よりも高くなる。
→これについてはかなり驚きました。1%近く差が出るということは長期での運用で相当な差を生みます。

課税地域のリターン率
非課税地域のリターン率

クレカ積立が可能
→唯一契約を検討しうる最大のメリット及び理由となります。ITAについては5大ブランド全てに対応。例えば三井住友信託ダイナースやデルタアメックスゴールド等で年会費優遇やスカイチームのエリートステータスを保持するために年間決済額を稼ぐ用途には使えます。












*ちなみにITAで最もおすすめの商品は確定利回りポートフォリオと呼ばれる商品になります。これは変動金利(3.5%〜6%)の15年積立型(200ドル/月×15年+7ドル/月+手数料1.125%/年)と固定金利の3年(金利:2%)/5年(金利:2.5%)/7年(金利:3%)/10年(金利:3.75%)一括拠出型です。

ITA 確定利回りポートフォリオ
ITA 確定利回りポートフォリオ商品内容

Investors Trust Products Fixed Income Portfolio


この辺りはまた別記事でまとめたいと思います。













デメリット
手数料が高い
→毎月7USD、さらに年間管理手数料1.9%、さらに含み益込みの積立総額に対して0.125%/月...かなり複雑にかかってくる












ITA:EVO 手数料











これを均して大体どの程度かかるかを見積もりである香港IFAに出してもらいました。









ITA:EVO USD100/月
ITA:EVO USD200/月
ITA:EVO USD600/月








金額が大きくなればなるほど、そして積み立てる期間が長くなればなるほど手数料比率は下がります。(=お得になる) そしてこの手数料比率の大きな別れ目はUSD600$/月の拠出以上となります。この金額で年率7%のリターンを期待できるインデックスファンドを選び、さらに手数料還元としてボーナスがもらえる10年以上の年数で契約を組むと手数料は0.2%台となります。(もちろん別途ファンド信託手数料は別途かかりますが)














つまり、ITAのEVOは600ドル以上毎月拠出できる人が加入していい商品であるということです。ちなみに1150ドル/月拠出できればアロケーションボーナスは105%と最多付与となります。


ITA:EVO USD1200/月








しかし、この金額を10年以上長期で契約すること自体がリスクです。準富裕層以外は手出ししない方が無難でしょう。。。










次にデメリットです。

制約が多すぎる
→以下に記載します。

①金額を自由に変更できない

→厳密には変更できるが金額を変更、仮に減額した場合、10年積立後にもらえる拠出金の7.5%ボーナスが貰えなくなる。これはボーナスではなくほぼ手数料が還元されていることと同義。なので金額を自由に調整できる積立NISAや特定口座での資産運用の方がフレキシブルに対応可能でおすすめ





②払込完了後のIFAのサポートが得にくい

→10年後積立終了と同時に現金払い出しor一括運用継続の選択となる。悪徳香港IFAや悪徳代理店は契約獲得時点で手数料獲得となり、そのあとは悪く言えば顧客が儲かろうが損しようがどうでもいいという輩もいる。なんなら投資で最も大事な出口戦略まで一緒に付き添ってくれるIFAが非常に少ない。
これは顧客からするとかなり辛い。なぜなら現金引き出しとなった場合、その時に日本に住んでいたら確定申告が必要となる。そのやり方やらなんやら全て個人任せ、もしくは継続するか現金引き出しにするかも個人任せとなるとただでさえ金融リテラシーの低い日本人にはキツすぎる。なんならそれが海外のオフショア商品で基本的な説明書が英語or中国語しかなかった場合、大多数の日本人はKOを食らうことになる。


















是非とも海外オフショア投資信託や海外オフショア生命保険を検討している人がいた場合は出口対策について相談するといいです。その回答如何でどのIFAから契約するか決めればいいと思います。そしてこの選定は徹底してやること。ひどいIFAをパートナーとしてしまった場合、一生を棒に振る可能性があります。ーしかしオフショア投資信託や生命保険は移管できるので、ひどい担当者に当たった場合は切り替えを勧めます。

















また、最悪なのが契約年数が来たタイミングで強制的に現金化 or 払い込み投資信託として一括運用に切り替えの二者択一なのですが、一括投資に切り替えるとさらに毎月の手数料がかかってくるという...つまり25年なんていう長期契約した上で25年目に世紀の大暴落が来たら一巻の終わりな訳ですww














そこで登場するのが元本確保型投資信託意味不明ですね、投資信託で元本確保とか。しかもS&P500で。元本確保の仕組みは仕組債を使っているらしいですが、もうこの辺でなんだかな、って感じです。













www.investors-trust.com












ちなみにライダー枠というのがありますが、これだけじゃ意味わかんないですよね。すでに他の商品契約してたら手数料値引きするよ、ってやつです。これをすると7ドル/月かかってくる管理手数料が片方免除されます。それでも高コストに変わりありませんが。












ということで、インベスターズトラストのS&P500は学資保険にも使えるいい商品ですがエボリューションを600ドル/月拠出できた上で同等の金額を10年以上突っ込める人向けですww















個人的にはこれよりも確定利回りポートフォリオの方がいいと思います。














結論

私は契約しません。無理!!!










ちなみに元本確保型はプレミアトラスト(略称:PA)のプレミアプリンシパルプロテクション(略称:PPP)という商品もあったりします。こっちの方がITA:S&P500よりも低コストです。なので15年140%元本確保型で200ドル/月なら入ってもいいかなと思いますが、これまでコンタクトを取った4人の香港IFA全員が取り扱っていなかったので、どうしようかなーといったところです。ちなみに私のコンタクトを取った香港IFAの中で最も信頼できたのはピルモントウェルスマネジメントの宮脇さんになります。この人は海外オフショア投資信託を一切勧めませんでした。さらに私のライフプランを聞いた上で最適であると考えられる商品を提案して下さいました。(営業マンとして当たり前なんですけどね) なので、私はオフショア関連の商品を買うとするなら、宮脇さんからしか買いません。(ちなみに私は代理店でもありませんし、宮脇さんの回し者でもありません。)











miyawakitakeru.com













そもそも私が契約を考えたのはクレカの年会費優遇条件の達成のためという不純な理由です。というのも、私はダイナースで50万円/年の年間支出を組んでいます。(=年会費優遇をクリアするため)














そこで生命保険を12万円/年×10年で支払っています。今年の年会費優遇は既に達成済みのため、余っている38万円/年の年間支出枠についてITAのEVOで150ドル/月で積み立てを本気で検討しました。しかし、今年の夏から来年の夏までに使えば良いことから、毎年の旅行費として計上し、必ず毎年30万円以上使った家族旅行を計画、実行することとし、この海外オフショア投資信託とは契約しないことにしました。本当にコロナ落ち着いて欲しいですね。何も気にせず自由に海外旅行できるようになりたい。。。




















私は出口戦略に困るような商品を積極的に買うことはしません。やはり、海外オフショア投資信託は、“無し”でした。













皆さん、くれぐれも勢い任せの決断にはお気をつけください。そして熟考した上で出口戦略も含めプランを練った上で判断されることをオススメします。


























以上、今回も皆さんの資産形成の一助になりましたら幸いです。ありがとうございました。