グーナーの語る投資と保険と政治と酒、時々生活

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ミャンマーのクーデターから見る欧米vs中国共産党と歴史

こんにちは。カバラン丸です。










ミャンマーで軍事クーデターが起きてしまいました。
















こんなとこあるんだ、って他人事のように感じている人も多いと思います。でも、これが発端で多くのフロンティア諸国(新興国以下の国々)で民主化していた国が中国化/社会主義化してしまう恐れがあります。


















つまり、中国としてはミャンマーこそが民主主義の限界を示す格好の材料となるわけです。(だからこそミャンマー国軍と裏で手を引いているとも取れるわけですが)














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上の記事で述べていますが、これで民主主義の西側諸国が一斉に制裁なんてしようものならミャンマーの中国依存はすすむでしょう。つまり事実上の中国の属国化です。

















これは、ほんとうになんとしても避けなければいけない。そして、民主主義国家の共産化/社会主義化のながれを作るキッカケ作りにしてはいけないと思います。
















そこでキーとなるのが日本であると、上の記事では言っています。

















たしかに、なぜか日本ではあまりミャンマーの印象って悪くないです。なんか、仲良い感じ。













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実は、台湾も日本が占領していたけれど、日本のこと好きだし、香港だって英国が占領していたけど英国の方が中国より億億倍好きでしょう。どこで飲むかではなく誰と飲むかの方が大事なのと同じで単純な好き嫌いになってしまう可能性は往々にして高いのですが、ミャンマー親日はかつてビルマだった際に英国からのビルマ独立を目指して日本軍が進軍、それこそ今のミャンマー軍の礎となる義勇軍の形成に関与します。つまり日本が軍事を教えたわけですね。ただ、結局日本は第二次世界大戦で敗北、再度英国が占領し、後に独立しますが、日本軍を撤退に追い込んだのは義勇軍から名称を変えたビルマ軍です。結局、“日本もビルマ独立のために”と言いながら、占領する魂胆があったことが窺えますね。
















さらに一般に泰緬鉄道建設工事と呼ばれるミャンマーとタイを結ぶ鉄道工事を人力で行わせ、総勢10万人以上の死者を出す壮絶な“死の工事”を敢行、さらに監視員を朝鮮人に担当させたため、ミャンマーでは「韓国人は傲慢で怒鳴る、中国人は金を騙す、日本人は押し付けがましくない」なんていう、もう、日本も相当悪いのに日本だけ印象が良く残ってしまってたりする現象もあるのです。そこには、戦後の賠償をいち早く行なったり、様々なことがあったわけですが。
























ちなみにミャンマーは3月27日を「国軍記念日」として盛大に祝いますが、これは抗日蜂起の日でつまりは抗日戦争記念日です。「ファシスト打倒の日」とも呼ばれていたようです。












これ、中国にもあるんですよね。中国も台湾も9月3日が抗日戦争勝利記念日です。ただ、台湾よりも中国の方が盛大で有名ですよね。なぜか。しかも最近突然言い出してきた。それは全部中国のトップが習近平になったからです。









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これ、抗日戦争って今の台湾と日本が戦ってたんですよ。だから日本は毛沢東ではなく蒋介石と戦ってたわけですね。厳密には統一戦線として共産党も戦ったようなのですが、カイロ宣言もその時中国は「中華民国」だったため蒋介石が出席しています。











ちなみにカイロ宣言で日本は日清戦争で得た“台湾”を“中華民国”に返還します。かなりややこしいですね。このあとに毛沢東人民解放軍蒋介石の国民党を追い詰め国民党は台湾へと避難する訳です。だから、中国は台湾を領土と主張するし、もちろん台湾も中国を領土と主張し中華民国こそが中国だと言ってる訳です。

















だから、9月3日を抗日戦争勝利記念日なんかにしたら中華民国の業績をたたえることになるのであまり大声では言えなかった訳です。しかし、国として大きく自信もつけてきたからでしょう。大きな戦争に勝った国として国内にも国外にもアピールする材料として抗日戦争、反ファシズム戦争の勝利国として盛大に祝ってるわけですね。

















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どちらにせよ、抗日戦争勝利とはつまり反ファシズム戦争勝利、という意味です。それでは、ファシズムってどういう意味でしょうか。








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ファシズムとはざっくり言えば全体主義です。民主主義はもちろん自由主義から共産主義まで否定し、個人よりも国のことを大事にする「国家主義」を発展させたものになります。

以下は上の記事の抜粋です。











ファシズム」は多くの辞書の説明だと、

「狭い意味」=イタリアの独裁政治。

「広い意味」=ドイツやスペインも含めた独裁政治。

と書かれています。

上記のように、場面によって
意味が異なるのが「ファシズム」なのです。

つまり、学者の間でもどんな解釈がベストか
意見が分かれているということですね。

したがって、私たち一般人としては、

ファシズム」=「独裁的な国家主義

と覚えるのが一番簡単で分かりやすいでしょう。

ポイントは、
「独裁的な」という所ですね。

普通の国家主義は、
「ただ単に個人よりも国を重視する」という考え方です。

ところが、「国家主義」が独裁的になると
「暴力によって問題を解決したり、他国を侵略してでも国の利益を優先する」といった危険な考え方になります。

国家を重視するためなら手段を選ばない

これが「ファシズム」の大きな特徴と言えるのです。














これって今の中国じゃね🇨🇳?
















ということで、かつて大日本帝国がやりたかったことを中華人民共和国はやりたいんだろうな、と思ったのでした。

















そしてミャンマーには欧米か、中国か、ではなく第3の選択肢として日本が一応GDP第3位の経済大国の意地を見せて救ってほしい。。。そう願わずにはいられません。

















かつて日本が欧米諸国のように制裁一辺倒でなく「関与」のスタンスを取り、経済支援を続けながら軍政と民主化勢力の両方とパイプを維持してきたように、日本はこれからも独自の距離感を持って、民主化に導く義務があると思います。



















なぜなら、ミャンマーは中国や韓国と違い過去の歴史と現在を混同することがありません。それは日本に対して批判的教育がされていないからです。感謝をしなければいけないのは日本の方なのですから。