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【サッカーの歴史】セルティックが欧州で一目置かれている理由

こんにちは。カバラン丸です。










今回は久々にサッカー、しかもアーセナルではなくもう少し北側に位置するグラスゴーセルティックの話。












現在、スコットランドセルティックではちょっとした日本人ブームが起きています。















契機は2021年の夏、横浜・F・マリノスをJ1優勝に導いた”ボス”ことギリシャ系オーストラリア人のポステコグルー監督がセルティックに引く抜かれ、その後ヴィッセル神戸より古橋享吾を獲得したことから始まります。















約500万ポンドというJリーガーの移籍金的にもかなりの金額を以て迎えられた古橋選手、年俸も神戸時代の3000万円から5倍から7倍程度にUPしているとか。(記事にもよりますが)一応チーム内最高年俸らしいですね。その期待にきっちりと応え、ゴールを量産します。















2021-2022シーズンはケガの影響もありフルシーズンで戦えなかったものの公式戦20得点、リーグ12得点で得点王とは1点差でした。ちなみに得点王はポジションを争うライバルでその前のシーズンでオランダ・エールディビジ得点王に輝いたギリシャ代表ギアクマキス選手。いまも古橋選手とスタメンを争っていましたが今冬アメリカに移籍してしまいました。















リーグレベルは高いとは言えないかもしれませんが、スタメン争いは相当熾烈なことがここからも伺えますね。















古橋選手が間違いなくファンから認められた試合が21年12月20日に行われたカップ戦決勝ハイバーニアン戦。1点を先行される中で二点を叩き込み逆転勝利、優勝に文字通り導いたのです。この優勝はスコットランドで無名だったポステコグルー監督に箔を付けるという意味でも非常に大きな意味を持つ優勝でした。










さて、そんなセルティックですが、今では日本人が5人(古橋選手、前田選手、旗手選手、小林選手、岩田選手)とシントトロイデン(ベルギー/親会社がDMM)並みに大所帯になりました。












そうなると「日本人が増えすぎて応援されないのじゃないか?差別を受ける」とかいう逆に差別するような声がネットに上がったり、「リーグレベルが低すぎるから早く脱出しろ」みたいな声があふれたりします。











まず、クラブとして日本人をここまで受け入れてくれることに関しては感謝しかないので、日本人として素直に感謝たいですよね。それは日本人に理解のあるポステコグルー監督だけでなく、彼の地でレジェンドとして結果を残した中村俊輔選手の功績も非常に大きいでしょう。
















そのためファンも日本人なら活躍してくれるかも!と思ってくれているのかもしれません。同時に勝ち続けなければいけませんが。















次に、リーグレベルですが、プレミアを見た後にセルティック戦を見ると、確かに数段落ちる感は否めません。















先月行われた2023年1月2日の対レンジャーズ戦、通称”オールドファームダービー”は非常にレベルの高い見ごたえのある魂のこもった試合でしたが、この2強以外は少しレベルは落ちますね。
















それでもセルティックに移籍するメリットは多分にあります。
・欧州で助っ人として活躍する難しさを理解できる
英語圏のため海外で活躍するうえで必須となる英語を会得できる可能性が高い
・ぬかるんで踏ん張りの効きにくいピッチでフィジカルお化けと毎週相対することができる
欧州でも一目を置かれるビッグクラブに籍を置ける















上3つはここでは言及しません。今回は4つ目の欧州でも一目を置かれるビッグクラブに籍を置けるを記載したいと思います。











セルティックはそもそもスコットランドを代表するクラブですが、欧州で初めてトレブル(リーグ戦/カップ戦/欧州CL)を達成したイギリスのチームになります。












また、初めて欧州のタイトルを取った1967年決勝の地リスボンでの戦いから、その先発メンバー11人はリスボンのライオンと言われるようになりました。これに敬意を表し、23年1月現在守田選手が在籍するリスボンをホームとするスポルティングCPはホームユニフォームを緑と白のボーダーに変更しています。(諸説あり)
























百年苏超恩怨情仇,凯尔特人一直在等待那群流浪者
(ソース元が中国の記事なので本当かは分かりませんが、、、一応過去の歴代ユニフォームを見るとスポルティングはそれまで柄無しやストライプなどのユニフォームだったのですが67年以降ボーダーなので、あながち嘘ではないのかも。)
















いずれにせよ、世界で最も成功した緑と白のボーダーのチームであることに間違いは無さそう。笑
















ちなみに、バーミンガムにあるアストンヴィラもクラブ創設時にスコットランド人が多かった関係からレンジャーズを模してクラブエンブレムにライオンが入っているのは有名ですね。

















そしてレンジャーズがプロテスタント系、セルティックカトリック系なのでオールドファームダービーは全英の宗教代理戦争の役割もあったりします。ある意味で宗教間の対立の緩衝材的な感じですかね。


















全英としては宗教代理戦争ですが、スコットランド内ではこれだけでなく政府側のレンジャーズとアイルランドからの移民側でケルト人を名乗るセルティックとでスコットランド内の価値観を二分する存在でもあります。















1971年のオールドファームダービーではレンジャーズが同点ゴールを決めたことをきっかけに66人が死亡、150人がけがを負うというアイブロックスの惨劇なる悲劇も起きてます。
(ちなみに現在のレンジャーズのホームスタジアムはアイブロックススタジアムです)



























とりあえず政治と宗教との結びつきも合わせて、ある意味で特別なチームなのです。



















あらためて、そんな欧州を代表するチームに日本人がこれだけ縁あって在籍しているなんて、すごいと思いませんか。















管理人はちょっと身震いしてしまいました。セルティックの残した歴史はとてつもなく大きなもの。その一部に日本人の活躍が今現在刻まれているのです。















たしかに、選手としてのステップアップに期待したいところではあります。しかし、私はこの日本人の力でセルティックに欧州タイトルを!と強く思います。そしてレジェンドの仲間入りをしてほしいなと。

















この欧州タイトルはあのスウェーデンの英雄ヘンリク・ラーションも成しえなかったものです(ラーション在籍時にUEFAカップ決勝でモウリーニョ率いるポルトに敗戦)


















こういうのがあるから、たとえ5大リーグでなくとも欧州のビッグクラブに身を置くことは価値のあることと思います。



















セルティックだけでなくレンジャーズやディナモザグレブなんかでも日本人が活躍してほしいなと思う管理人なのでした。















ちなみに、これだけ日本人が活躍するとセルティックに対して親近感がわきますよね。最近結構推してます笑













今週末はリーグカップ決勝でセルティックvsレンジャーズのオールドファームダービーです。














日本人選手の活躍で優勝できることを心待ちにして週末を迎えたいと思います。


















以上、皆様の週末の息抜きの一助になりましたら幸いです。