こんにちは。カバラン丸です。
バンガードが日本から撤退し、半年ほど経つでしょうか。
アジアの拠点を日本から中国に移したバンガードですが、見事に難航しているようです。
易有料-バンガード、中国でのファンド管理会社申請計画一時停止
記事は中国の記事になりますが、要約すると以下の通りです。
・バンガード社は現地でのファンド管理会社の設立及びその申請を一時中断することを発表
・今後はアリババ傘下のアントグループとの合弁会社を設立し中国で活動を展開していく
共産党の支配する社会主義国家にて民主主義の代表とも言えるインデックスファンドを展開するバンガードグループ単体では事業の展開すらも許されなかったということでしょうか。また、合弁なら事業展開を許可するということなのであれば鄧小平の50%現地化での合弁会社であれば進出を認めるというやり口に似ていますね。これまだあったのかな、もうそんな厳しくない印象なのだけれど。。。
ちなみに、この悪魔的天才:鄧小平の合弁会社政策はすでにかなりの成果を上げてきています。例えば自動車です。合弁企業として多くの現地メーカーがいい感じに育ってきており、テスラの丸パクリみたいなメーカーもあります。
ただ、いい感じの国産車も育ってきており、例えば上汽集団にはROEWEというブランドがあります。現地名は「荣威汽车」です。このメーカーはかつて存在したイギリスのローバー(MG ROVER)が経営破綻した際に資産の大部分を買収、ROEWEとして展開しています。
ちなみに、MGローバーが破綻した際に買収したのは南京汽車です。しかし意匠権を取ったのは上海汽車です。ここも上海と南京でいざこざがあったのですが、上海汽車が南京汽車を買収し丸く収まっています。というか力技でねじ伏せたと言った方が的確ですかねww
高級車しか走っていない上海で、唯一見かける国産車がこのROEWEです。私個人的にはかなりかっこいいと思います。結構好きです。勝手なイメージですが、日本で言うところのマツダみたいな立ち位置と言えばいいでしょうか。おそらくですが、国産メーカーの中で“格“と“価格“のバランスがいいんだと思います。
さて、脱線してしまいましたが、バンガードです。いえ、バンガードが相棒に選んだアントグループです。
これ、聞いたことある方も結構いると思いますが、、、
中国フィンテック「アント」、CEO辞任で混迷深化 金融とクラウドの立役者、運命変えたIPO中止
渦中に突っ込んでしまってるのでは?と心配になってきますが、おそらくネット証券を普及させていく上でデジタル×金融ではアントグループ以上に最適なパートナーが育っていないのだと見受けられます。
ちなみに、アクティブファンドとファンドラップが横行している(ように見える)中国証券市場でバンガードがインデックスファンドで殴りこみをかけてしまったら、それこそアクティブファンド系の会社は大打撃を受けることでしょう。何せ、お金を稼ぐことが中国人は大好きですから。というか、みんな大好きな金儲けを自然に口に出すのが中国人です。こと金融に関しては徹底してむっつりすけべなのが日本人です。
もう何を言ってるのか分かりませんが、バンガードの中国での今後の動向が楽しみです。