グーナーの語る投資と保険と政治と酒、時々生活

主に全世界株インデックス投資と生命保険と政治について電機系メーカー営業が語ります。

価格破壊による完全競争主義の形成

こんにちは。カバラン丸です。


ワークマンが価格破壊を起こします。
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最近何かと話題のワークマン。






UNIQLOやGUなんかと比にならない価格での機能性衣料を提供してくれています。








そんなワークマンが満を辞してスーツ市場に参入です。








しかも、ジャケット2900円(税込)、パンツ1900円(税込)というドンキホーテもびっくりの驚安です。










これは我々消費者からすると歓迎すべき状態です。










なぜならば、もし市場が独占状態になっていた場合、価格破壊を起こすメーカーの出現によりある程度は対応せざるを得なくなり、結果、競争市場を取り戻します。













ある程度、独占状態で市場のシェアを3等分くらいに分け合ってる状態を不完全競争市場と言います。













一方、ワークマンのように価格破壊を起こしてくれると市場が良くも悪くも動きます。これを完全市場主義と言います。

keizaigaku.jp










インデックスファンドも今、まさにレッドオーシャンビジネスの真っ只中です。











そしてインデックスファンドが他の業界と違って特殊なのが三菱UFJ投信のeMaxisSlimシリーズの存在です。











超低コスト競争によってニッセイなしなしシリーズ、SBI雪だるまシリーズ、たわらノーロードシリーズは単独首位=最低コストの実現を目指しました。












これによって信託報酬は下がり続けました。そしてここでeMaxisSlimシリーズが「単独首位」ではなく「同率首位」を目指す/維持することを宣言し颯爽と登場したのです。












これによってeMaxisSlimシリーズは躍進。日本で「バンガードの力を借りることなく」S&P500インデックスファンドの最右翼となっています。











かくいう私もeMaxisSlimシリーズで全世界株式タイプのオールカントリーを積み立てていますが、確かに安心です。だって常に最も信託報酬が低い存在となってくれるからです。













ただ、同時に同率首位しか目指さない姿勢というのは小判鮫戦略とも言えます。そしてこう言ったファンドの存在が市場を滞らせる存在にもなり得ると思うのです。なぜならば二匹目のドジョウしか目指さない戦略である程度のシェアを取ってしまうわけですから。これは完全に全世界株の話なのですが(苦笑)ここで全てが同率首位で並んだとするとeMaxisSlimシリーズには市場の活性化推進役は全く期待できないのです。だって目指すのはあくまで「同率首位」ですから。そのため私は、むしろこのeMaxisSlimシリーズの存在が活況なコスト競争に水を差しかねないと危惧しています。












そういった観点から言うと、単独首位を果敢に目指すニッセイなしなしシリーズやSBI雪だるまシリーズなどはもっと賞賛されて然るべき存在です。(ニッセイなしなしシリーズの世界株式GDPバスケットは私も積み立てています)















ワークマンのスーツにしろ、インデックスファンドにしろ我々消費者/利用者からすると非常に歓迎すべき状態になって来ました。










こういったニュースは顧客が消費/利用という行動を取らないと意味がありません。多くの消費者/利用者によって市場が活況になることを願っております。













ちなみに私は試着はしてみようと思います。が、買うかどうかはちゃんと考えねばなりません。なぜならば、スーツとはビジネスマンの鎧でもあるからです。以前にGUのスーツについて記事を書きましたが、「安物買いの銭失い」にならないように気をつけないといけませんね。
kavalanmaru.hatenablog.com